「ドリームホーム(原題:99 Homes)」を見てきたよ

ドリームホーム公式サイトより
ドリームホーム公式サイトより

前回見た「パリ3区の遺産相続人」(パリ3区の感想はコチラ⇒「パリ3区の遺産相続人(原題:My Old Lady)」を見てきたよ)で予告が流れていてずっと気になっていた「ドリームホーム(原題:99 Homes)」、ついに見てきました。
舞台は現代のアメリカ、建築が中止となり給料未払いとなった工事屋の主人公は、ローンを延滞し、家の抵当権が実行され、立ち退きを余儀なくされる。
しかしひょんなことから自分を立ち退かせた不動産ブローカーに雇われることになり、自分の家を取り返すために立ち退きをさせる側になってしまうのだが・・・。
パリ3区はフランスの不動産事情、家族再生の物語だったのですが、このドリームホームはアメリカの不動産事情、家族が一つの軸にありながらも仕事がもうひとつの軸となっており、その間の葛藤や矛盾といった「わかる~わかるわ~」って思ってしまう内容です。

不動産ブローカーが悪いやつなんですけどすごく魅力的に描かれてていいですね。
石橋凌みたいで惚れさせるワルですよね。
情に流されず、めちゃめちゃ稼ぎ、少し下品で、知らない世界を教えてくれて、自分の秘めた力を引き出してくれる…名上司です。
アメリカの持ち家志向、戸建志向、そして銃社会がこの映画の前提としてありますね。サブプライムの勉強にもなります。
金持ち父さんに出てくる不動産売買の話を思い出しました。(あれも戸建の売買の話でした)
銃社会における立ち退きとは?果たして不動産屋は悪なのか?稼ぎまくった先には何が待っているのか?
結末に割とびっくりしますが、よくよく考えるとこれしかないのか・・・でもそれにしたって・・・という消化不良感というかボールが観客に投げ込まれた感はあります。

ところで見終わると邦題の「ドリームホーム」より原題の「99 Homes」の方が洒落が効いてておもしろいなと思うんですが、まあ「99 Homes」ってタイトルにしちゃうと99人のホームズくんになっちゃいそうでそれはそれでこの映画のイメージから離れて行っちゃいそうで避けたんでしょうけど、ドリームホームだとドリームハウスと間違えそうですよね。(あと、同タイトルの香港映画もあってややこしいですね)

99人のホームズくん(イメージ) Home's デザイナーズブログより
99人のホームズくん(イメージ) Home’s デザイナーズブログより

ともかく不動産屋さんなら間違いなくおもしろく見れる映画ですし、そうじゃないパンピーの方も割と楽しめる映画ですので是非ご覧いたただければと思います。【PR】

海外版はもうDVD化されているようです。このパッケージもかっこいいですね。
99 Homes

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