REIT物件のススメ

(初出2014.3.24  画像追加、文章一部修正)
REITとはReal Estate Investment Trustの略称であり(GUNDAM感)、対象を不動産や信託受益権に限定した投資信託であり、まあ一言で言えば不動産買うとリスクがあるので(高いので)みんなからお金を集めて(=ファンド)買いましょうという、たとえるなら馬主になるのはハードルが高いので一口馬主をやるとかそんなイメージですね。

一口馬主を不動産業界に持ち込んだイメージ画像
一口馬主を不動産業界に持ち込んだイメージ画像

で、そのREITに組み込まれている物件というのがありまして、今回はそれに住んでみるのはどうかという提案です。

REIT物件は利回り(賃料収入/取得額)が高くなくてはしょうがないので賃料は高めに取ります。
ただ賃料以外の部分については稼働率優先なので礼金は状況により上下しますし、場合によってはフリーレントが付きます。
賃料高めであるので、当然仕様は普通の賃貸物件よりはよく、宅配ボックスは標準装備だったり、築浅の物件(だいたい10年以内)が多く、そもそも分譲用の物件を紆余曲折あってファンドが取得した物件(シティハウス東京新橋やクリオ文京小石川など)などもあったりします。

シティハウス東京新橋(インヴィンシブル投資法人)
シティハウス東京新橋(インヴィンシブル投資法人)
クリオ文京小石川(ユナイテッド・アーバン投資法人)
クリオ文京小石川(ユナイテッド・アーバン投資法人)

基本的には一棟全部賃貸に出している形なので、分譲賃貸のような分譲住民と賃貸住民の対立や軋轢もありません。(そもそもあるのか?)
また、各REITとも定期的にポートフォリオ(物件)の入れ替えをやっているので短期間でマンション名が変わることが割と多いです。(たとえば入居時のマンション名はレジディアあかいだったのに2年後にパークキューブあかいに変わるケースなど)
あとはブランドシリーズによっては同じ会社が企画開発している(三井のパークアクシスや三菱のパークハビオ)ものがり、その場合シリーズのコンセプトやグレードが統一されているというのもポイントが高いですね。
裏技としては各物件の稼働率が各REITのページに毎月記載されているので、苦戦してる物件で条件交渉を持ち込むと案外通りやすいかもしれません。(保証はしません)

まとめるとREIT物件のメリットは
1.築浅で設備充実
2.分譲用の物件もある
3.一棟物なので皆賃貸で気楽
4.一貫したコンセプトがあるシリーズもある
5.稼働率を見て条件交渉ができる(かも?)
6.礼金やフリーレントは融通が利きやすい

そしてデメリットは
1.賃料が割高
2.名称変更する可能性が高い
3.賃料は交渉しづらい
そんなところでしょうか。

収入が潤沢でそれなりにいいところ住みたいけど、35年ローンはちょっとという方向けですね。
よくSUUMOで分譲派?賃貸派?みたいな話がありますが、そこで想定される賃貸物件ってだいたいREIT物件を想定していますね。
まあ不動産屋さん的な視点から言えば、REITの隆盛は物件の出口(買主)が一つ増えたということで喜ぶべきことですが。(売買は信託銀行が仲介することが多いので売買系の不動産屋さんにはあまり恩恵がないかもしれません)
あとは賃貸不動産屋さん的には家賃を下げられない事情から広告料を多めに出してくれるケースが多く、重宝してるところも多いと思います。(広告料と仲介手数料の件についてはまた改めてやりたいと思います)

買ったまま本棚に直行とかしてないですからね!
図解 不動産証券化とJ-REITがわかる本

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