前回の記事はこちら⇒東京カレンダーの綾は一体どこに住んでいたのか？その2
今回は豊洲編ですね。湾岸の皆々様方、返歌エントリの用意はいいですか？（違）
本編エピソードはこちら⇒34歳・女性が住む街「豊洲」。適齢期の女性がぶちあたる「知ってしまった不幸」と「知らない不幸」
パパ（日本橋の呉服屋の次男坊）の力と金を使って享楽的な生活の限りを尽くした綾。
しかし周りが結婚し妊娠・子育てしていく中、自分も結婚・出産を手にしようと3ヶ月で結婚を決断し、夫の豊洲のマンションに移った。
綾の住んだ部屋の話をする前に一つ聞いて欲しいのだが、綾の生き方を見ていて井上陽水の「限りない欲望」を思い出した。
近年Bank Bandがカバーしていたのでそれで知った人もいるかもしれない。
子供の時 欲しかった 白い靴
母にねだり 手に入れた 白い靴
いつでも それを どこでも それを はいていた
ある日 僕は おつかいに 町へ出て
靴屋さんの前を見て 立ち止まった
すてきな靴が 飾ってあった 青い靴
僕が20才になった時 君に会い
君が 僕のすべてだと思ってた
すてきな君を 欲しいと思い 求めていた
君と僕が 教会で 結ばれて
指輪をかわす 君の指 その指が
なんだか 僕は 見飽きたようで いやになる
原曲とカバー版
人の欲望は限りがなく、あれだけ欲しかったものを手に入れても、手に入れた瞬間に色あせてしまい、別のものが欲しくなってしまう。
綾も東京での生活に憧れて上京したが、東京で暮らすようになるとそれだけでは満足できなくなり、キラキラ生活を望むようになった。
しかしそのキラキラ生活も飽きてしまい、結婚・出産を望むようになり、そして（以下次回以降）
都市や資本主義は人の欲望を肥大化・先鋭化させ、綾のような欲望のままに生きていく人を作っていくのかもしれません。
そう、彼女もまた現代社会の被害者なのです。（クローズアップ現代顔）
資本主義社会の中で欲望のままに生きていく自分を肯定し、開き直ったのがMadonnaの「Material Girl」ですよね。
‘cause we are
Living in a material world
And I am a material girl
You know that we are
Living in a material world
And I am a material girl
しかし開き直れるほど肝が座っていない綾はどうなるのか。
「限りない欲望」では欲望の果てに、死に際して天国へ行くという最後の欲望に至りますが果たして・・・。
本題に戻りましょう。
綾が住んだマンションはどこか？手がかりはこれです。
今の彼は、総合商社に勤務する39歳です。お給料は900万円程度。彼と合わせて世帯年収は、額面1,700万円。あ、私のお給料ですか？3年で、70万ぐらいしか上がっていません。それでも上がるだけ有難いですけどね・・・
彼は、37歳のときに、ローンで、豊洲にタワーマンションを購入したそうです。結婚を機に、銀座の家から、彼のマンションに引っ越してきました。
今のマンションは、タワーマンションで、ベランダからは東京湾花火が見えます。豊洲のタワーマンションに住んでいる人たちにとっては、かなりのポイントだったみたいなのですが、実は今年で最後みたいですよ（笑）彼を始め、住んでる人たちの、購入の際の決め手の一つでもあったらしいので、署名活動するんだとか言っていますね。
ただ、私、タワーマンションって苦手です。マンションのエレベーターで住人同士が一緒になって、ボタンを押すときのあの一瞬の間・・・あの瞬間が嫌なんですよね・・・躊躇と、その後に訪れる気まずい感じは何なんでしょうね？同じマンションでも、階数によって値段がまるで違うのはわかっているので、上層部の人は、お金持ち特有の気遣いでボタンを押すのが心なしか遅い気がしますし、下層部の人たちは、エレベーターから降りるとき、自尊心を保つかのように毅然と笑顔で挨拶をしてくれます。私はちょうど、17階と真ん中くらいのフロアなので、その両者を演じ分けています。
ポイントは
1.2年前買った豊洲のタワーマンション⇒最終回の綾40歳時を2015年と設定すると逆算すると6+2＝8年前竣工
2.夫の年収は900万円⇒購入価格は4000～5000万円台でしょうか
3.バルコニーから東京湾花火が見える⇒西向き住戸、バルコニーが付かないダイレクトビューではない
4.17階が真ん中くらいに当たる階数⇒30階台のタワーマンション
以上を総合して考えると、2007年築32階建てのアーバンドックパークシティ豊洲B棟17階西向きという結論が導き出されました。
物件詳細はこちらです。（17階が出ていなかったので、リンク先は25階ですが同じ間取りです）
B棟西側が50平米ちょっとの1LDKと70平米の2LDKと80平米以上の3LDKしかなかったので、独身が3LDK買わないだろってのとでも結婚は意識するし住宅ローン控除のない1LDKは買わないだろと思って70平米2LDKにしてみました。
17階なら、4000万円台中盤からいっても5000万円台前半くらいでしょう。のらえもん先生も平均坪単価227だとおっしゃってましたし。
銀座と違ってちゃんと分譲仕様で風呂も大きくて綾も満足ですね。キッチンがオープンやカウンターでないのが今後のコミュニケーション不足につながっていきそうではあります。
ららぽーとに通いまくるのもパークシティ豊洲なら当然ですよね。直結ですし。
夫いい時期にいいマンション買ってるじゃん。この慧眼をもっと評価すべき。
ただせっかく豊洲に来たのに豊洲に飯屋がねえと言い放つとは、東京カレンダーは湾岸民は読者と思ってないのでしょうか。
それとも本当においしい店がないのでしょうか。
なお、湾岸の方から綾のマンションはここじゃないかってのがありましたら拙記事のリンクを貼って返答エントリ書いていただければ幸いです。
そんなわけでまた次回。
つづく⇒東京カレンダーの綾は一体どこに住んでいたのか？その4
