ピルグリム・ファーザーズと再開発エリア購入者

ピルグリム・ファーザーズ
ピルグリム・ファーザーズ

(初出2013.11.5  一部加筆修正・画像追加 )

アメリカで育って、ピルグリム・ファーザーズを知らない者はいない。

彼らはイギリス国教会の弾圧を逃れ、信仰の自由を求めてアメリカへ旅立ったピューリタン(カルヴァン派)であった。

先住民(イメージ)
先住民(イメージ)

アメリカにたどりついた彼らは病気や飢え、先住民と戦い、多くの犠牲を出しながらも、入植を進め、アメリカ合衆国の基礎を築いた。

そしてアメリカ建国の英雄として今でも称えられている。

 

再開発エリア(イメージ)
再開発エリア(イメージ)

(画像は超高層マンション・超高層ビルより)

さて、昨今再開発エリアで分譲マンションを購入し、何年か住んだあと売り出し、買値より高い値での成約を狙う人が増えている。

あーどうせこの人沖さんの本読んだんだろうなーとか売ったあとは今度どうするんだろうなあとか思うけれども、まあそういう茶化しはおいといてそんな人に贈る心得的なものをメモしておきたい。

 

・再開発エリアのリスク

再開発エリアにおける価値の向上は端的に言えばインフラや利便施設の充実、嫌悪施設(工場、浄水場、ゴミ焼却場など)の撤去がなされることによって発生する。

つまり「住みやすくない場所」である時に買い、「住みやすい場所」になったら手放す、ざっくり言えばそういう流れである。

なぜなら「住みやすい場所」という評判ができ上がった時には価格はすでに上昇していてそれ以上上がる余地はあまりないから。

最初の入植者であるピルグリム・ファーザーズが称えられ、植民地がうまくいくようになってから移住してきた人が歴史に残らないのと似ている。

ピルグリム・ファーザーズが病気や飢えや先住民(不穏)と戦ったように、再開発エリアで売却益を狙う人は小学校問題(急な人口増に対応できていない)や交通不便や利便施設の不足や近隣エリアに工場がまだ残っている問題と戦わなければならないし、それができないと死んでいったピューリタンのように売却差益という果実を得る前に去らねばならない。

対先住民戦争を指揮する管理組合理事長(イメージ)
対先住民戦争を指揮する管理組合理事長(イメージ)

そういった問題に立ち向かっていくためには、ピルグリム・ファーザーズの信仰心のようなそのエリアへの期待や、そのエリアに住む者としての気概がなければ数年住み続けることさえ難しいだろう。

そしてそうやって住んでいるうちに愛着がわいてきて、売るのをやめて住み続ける、となるのもまた一興だと思う。

ピルグリム・ファーザーズもイギリスへ戻らず、アメリカにその骨を埋めたのだから。

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